インターネット上のプライバシーは自分で守る


インターネット上の個人情報は第三者に渡っている

知りたい情報を手に入れたい、あるいは実店舗で買えないものを買いたいといった要求は、今の時代ならインターネットで実現できます。加えて、ソーシャルネットワークサービスを使って、人との交流ができるようになるなど、インターネットは私達の生活に欠かせないツールとなっています。その一方で、検索サイトやショッピングサイトなどを提供する企業は、自分たちのサービスを提供する条件として、インターネットに接続したユーザーの個人情報を、何らかの手段で手に入れています。具体的には、買い物をする際に必要な購入者の名前と住所を始めとした個人情報に加えて、企業のサービスをするために不可欠な、メールアドレスやパスワードなどが該当します。本来、こういった個人情報は、企業が適切な方法で守られていれば、第三者に知られるといった事態は避けられます。ただし、サービスを提供する企業のサーバーが、何らかの理由で不正アクセスを受けてしまえば、悪意のある人たちにメールアドレスなどの個人情報が渡ってしまうといった事態が予想されます。そういった出来事から個人情報を守るためには、インターネット上にはプライバシーはないと認識し、何らかの対策を取る必要があります。

個人方法を守るための心構えとその方法

原則として、インターネットに接続した時点で、ユーザーの個人情報は第三者に提供されているものとして考えます。その上で、インターネット上で公開する個人情報を限定すれば、プライバシーの侵害は最小限に抑えられます。情報交流の場として利用するソーシャルネットワークサービスの場合、他の会員には自分の情報を公開しないといった設定ができるサービスを選ぶ必要があります。会員登録時に記入する情報も、メールアドレスやニックネームなど、必要最低限の範囲にとどめます。プライバシー保護の範囲は、メールアドレスなどの個人を特定する情報以外にも及びます。ネットショッピングを利用する場合、原則、購入情報が外部に漏れないよう、サイト全体が暗号化されているところを選びます。また、商品を購入する際には、支払い情報としてクレジットカード番号を入力する場面も数多くあります。購入時の支払い方法に、クレジットカード以外の方法を選ぶだけで、クレジットカード番号流出による不正利用から自分の身を守れます。一度インターネット上に流出された情報は、そう簡単には消せないという事実があります。従って、必要以上に情報を提供しないという方法が、プライバシーを守るための唯一の方法と言えます。

そのままでは捨てられない書類を、まとめて破棄する際に便利なシュレッダー。カードの細断が可能なタイプだと、期限切れのクレジットカードの処分も簡単です。